株式会社エスエイウェアハウスは2021年2月、里薬品貿易株式会社に社名変更いたしました。

ラットレースから抜け出す方法

会社に行きたくない、働きたくない、それでも家賃やローンを払わなければならないし、借金の返済もあるから、給料がなくなったら生きていけない、怖い。

この状態をラットレースといいます。会社員からしたら困ったものなのですが、賃貸のオーナーや、ローン会社、自分の会社のオーナーからすると非常によく出来たシステムでもあります。

ほんのわずかな(月収で20万円〜50万円)収入が無くなる事をほとんどの人は怖がりますので、仕事が嫌だろうとなんだろうと会社に為に働き、そして自分の収入までも、ローンや他の借金の金利で搾り取られるのです。

自分もかつてはそうでした。カードローン総額は350万円を超え、毎月30万円程度の給料の3分の1が金利の支払いという絶望的な状況でした。何度も仕事を辞めて海外旅行したいと思っていましたが、借金がありどうにもならなかったです。

しかし、それから15年かかりましたが、完全にラットレースを抜け出しました。この経緯をご紹介したいと思います。

クレジットカードを全て解約

そもそもクレジットカードを持っている事自体が借金を増やす根源です。打出の小槌のようにお金が出てくるので、ついつい食事や買い物をクレジットカードで支払ってしまいます。

その便利さが、クレジットカードの解約を拒む要因になります。また不思議な事に、クレジットカードを使う人たちは、ゴールドカードやプラチナ、ブラックカードを持つ事をステータスだと思いこんでおり、内情借金だらけでも、ランクの高いカードを持っていることにより「俺は金持ちだ」と思い込んでいます。

そうでない人でも、ETCカードや、クラウドサービスの支払いなど、カード払いしかないものもあり、なかなか解約できない人がいます。

しかし、最近はデビットカード(自分の口座残高の範囲まで使える)もありますし、そもそも車なんか乗っているからお金もかかっているので、この際全てやめてしまいましょう。

10枚くらいあると本当に面倒なのですが、1日会社を休んですべてのカードを解約してしまいましょう。

エクセルで返済予定を作成

今ある複数の返済をすべて並べて、毎月いくらの支払いがあるのかを認識します。同時にいつまで返済し続けるのかもわかります。

カードによって金利が違うので、金利の高いものはボーナスのタイミングで一気に返すのもおすすめです。

いずれにしても、いくら借金があり、どのぐらい返し続けるのかを認識する事が借金ゼロへの第一歩となります。

借金総額と給与によっては3年〜5年はかかってしまいます。20代〜30代の1番楽しい時に借金返済に励まなければならないのは寂しいことですが、ここを乗り越えないと、ラットレースを抜け出して最高に楽しい40代が訪れません。

ちなみに私は年収800万円単身で、350万円の借金を3年程で達成しました。

念願の借金返済完了、その次は?

 

借金が無くなると、急に家や車を買う人がいます。これが1番良くないです。そこで更に大きな借金をしたら、またラットレースに参戦です。

これを期にもう物を買うのをやめましょう。物を買いたくなるから借金することになるのです。

物を買うな、と言われると難しいと思うので、物を捨てる事から始めましょう。クローゼットを開けて、よれたシャツやパンツを捨てましょう。

引き出しの中のいつ使うかわからない小物などもすべて捨てましょう。例えば、ガムテープとか糊とか、いつか使うかな?というものでも捨てましょう。

糊が必要な時は郵便局で借りれます。大事なことは自分で物を持たないことです。ラットレースを抜け出す最短の方法は断捨離です。

もし大火事になったら何を持っていくか

もし、物を捨てにくいと思ったら、自分の家が家事になる事を想像してください。

注)あまり想像すると本当に火事になるので気をつけてください。

私なら今すぐ逃げなければならない時、犬とパソコンの入ってるバックだけ持っていきます。それだけしか重要な物など無いのです。

家の中をウロウロしてみてください。そして思い切って物を捨ててください。その気持ちよさを感じたとき、あなたは物を買うことを嫌いになっているはずです。

稼いだ金の一部を寄付に回す

さあ、ラットレースを抜け出す最終章です。よく考えがちなのは、サラリーマンをやめて独立開業すると、資本家からの搾取から卒業できる、というものなのですが、独立しても借金の可能性はあるし、そもそも事業がうまく行く可能性は低いです。

それであれば自分が確実に稼げる領域でやり続ければよいのです。ラットレースを抜け出す基本は、

収入 – 支出 = お金が余る

の式です。さらに収入を上げることではなく、

「支出を極限まで下げる」ことがポイントになります。

支出が10万円だけなら、極端な話15万円だけ稼げは良いのです。凄く簡単ではないですか?私なら15万円は月に15時間ぐらい友人の会社を手伝うだけで稼げます。残りの時間はゆっくりと自分のやりたいことをできるのです。

人生を自分の為に使うことができるのです。

さらにひとつテクニックがあるのでご紹介します。どんな形でも良いので、自分の収入の1割を寄付に回します。

私は地元の孤児院に毎月言ってお米やお金を渡します。収入が10万円なら1万円、50万円なら5万円。

これでも問題無く生活できます。そして、これぐらいお金に執着せず、世の中のためになりたいと思ったとき、お金の縛りから開放されて、本当の人生が始まります。