↑僕の自宅から見えるホーチミンの風景です。珍しく曇っていたので写真を撮りました。雲っているとハノイの様な景色になるので面白いです。
僕がホーチミンへの移住を決めたのは、2010年です。まだアクセンチュアでコンサルタントをしている頃に旅行で訪れたのがきっかけです。
旅行で訪れた時に、たまたま横に座った広島出身のおじさんと出会い、ホーチミンの雑居ビルで100円均一の商品を日本から輸入して販売する準備をしている所を訪問しました。
アキラ君(ベトナム名Minh)というベトナム人スタッフが、商品説明の翻訳をして、シールを貼り付けていました。
そのスモールビジネス立ち上げの様子が本当に印象的で、こんな働き方もあるのだと衝撃を受けました。
その後路上のカフェでベトナムコーヒーを飲んで、近くのレストランで鍋を食べて、「よし、ここに住もう」と決めたのでした。
それから8年、海外就職というのは僕にとって最高の選択肢でしたが、これから挑戦する方のために失敗しないためのポイントをお伝えしたいと思います。
目次
駐在か現採か
まずこの課題にぶち当たります。世の中には駐在という、会社に命令されて嫌々東南アジアで働く人も多いです。もちろん希望して駐在になる人も居るのですが、基本的には会社からの命令で来ている人が多いです。
逆に現地採用は自分できっかけを作って現地の会社にアプローチする人がほとんどです。今ならウォンテッドリーなどで東南アジア勤務を探して応募する人も多いです。
その中には、気合で駐在待遇のポジションを見つけて日本で転職して上で駐在で来るという人も居ます。一度現地採用で住んでから、転職で駐在という人も居ました。
どちらがいいのか、と聞かれたらどちらでもいいと思います。大事なのは年収の方です。
現採年収の相場感は
こちらはdodaからの20代平均年収なのですが、東南アジア就職においては新卒を教育して育てるという概念が無いため、20歳〜26歳ではこんなにもらえません。
仮に20歳であれば、月10万円+社宅三万円で、169万円(マイナス100万円)といった所でしょうか。
一方、日本で3年以上の就労経験があり、特にIT関係で手に職があれば、十分にこの平均年収以上も可能です。
大前提として、上記はベトナム、タイ、フィリピンの相場感です。シンガポールだとまた状況は異なります。
生活コストが異常に安い
シンガポールを除き、どこの東南アジアの国も物価は安いです。東京では和室の六畳間しか借りれない金額で、1LDK、プール&ジム付きのレジデンスに住めます。
↑の豚肉ご飯も150~250円で食べる事ができます。ただし、和食だとそんなに安くはなく、牛丼もラーメンも500円では食べられません。
靴とか洋服も同じく日本の方が安いです。ただし、オーダーメードとか、修理はベトナムは激安です。
男の一人暮らしであれば、家賃含めて10万円ぐらいで生活できます。東京の半分以下です。東京だと家賃11万円も払っていたので。
何年ぐらい働くのか
・女性 2~3年
・男性 3~4年
人材紹介会社のデータですと、だいたいこれぐらいの期間が過ぎると日本に戻ります。これ以上滞在したり、別の外国に行く人は非常に少ないです。
なぜこの期間で日本に戻るのかも説明しておきます。
飽きる
自分から新しい出会いや趣味を持たないと、毎日同じような生活になってしまうのは海外に来ても同じです。毎日単調な生活をしていると、これではまずい、帰ろうとなります。
成長を感じない
最初の一年は新しいビジネス環境で毎日成長を感じますが、生活と同じく新しい事をしないと2年目からは同じ仕事の連続で成長を感じることが難しくなってきます。
育児環境
日本では乳児の医療はほぼ無料ですが(凄いですよね)海外では高額です。そのため出産を期に日本に戻る人は多いです。
東南アジア就職で得られるものは
現地の人々との出会いが最も大きな宝だと僕は思っています。日本人同士でも気の合う人が多いです。そして現地の人も外国人でも優しく接してくれる人です。
上の写真はベトナムの孤児院ですが、週末にこういうところに皆で訪問して、その後ご飯を食べて話をする、というのは日本ではなかなか体験できない事です。
こんな人生いいな、と思った人には東南アジア就職をオススメします。